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【浜村徹三のIPM教室】
イチゴの主要病害虫のIPM(総合的病害虫管理)その4
 コナジラミ類の対策

 オンシツコナジラミが主体であるが、イチゴコナジラミ、タバココナジラミも寄生する。多発生すると成幼虫の出す分泌物にすす病が発生する。卵から孵化した幼虫は移動するが、一旦定着した幼虫は蛹(4齢幼虫ともいう)まで、移動しない。成虫まで発育するには1ヵ月近くを要するが、葉裏に寄生するため発見が遅れ、気がついた時は葉に触ると粉が舞い上がるような状況になる。



◆生物的防除

【オンシツツヤコバチ】
雌成虫がコナジラミの3,4齢幼虫に好んで産卵し、寄生されたコナジラミは黒化したマミーになる。また、1、2齢幼虫には産卵管を刺して殺し、その体液を摂取する。コナジラミの発生初期に放飼する。製剤は厚紙に黒色マミーが張りつけてあり、この紙を作物に吊るす。商品名;エンストリップ、ツヤコバチEF、ツヤトップ

【ゴッツA】
昆虫病原性糸状菌(ペキロマイセステヌイペス)がコナジラミ類の全ステージ(卵、幼虫、蛹、成虫)に感染する。本剤の効果を十分に発揮させるためには散布後8〜9時間にわたって施設内を湿度80%以上に保つ。葉裏にかかるよう7日間隔で3回散布する。


◆化学的防除

【コルト顆粒水和剤】
【ラノーテープ】
殺虫成分ピリプロキシフェンを含むテープ。天敵類、花粉媒介昆虫への影響はほとんどない。野菜類(施設栽培)に登録がある。

【チェス水和剤】
オンシツコナジラミの他、アブラムシ類にも効果がある。(アブラムシの項参照)

【モスピラン水溶剤】
オンシツコナジラミの他、アザミウマ類にも効果がある。天敵にも多少悪影響がある。オンシツツヤコバチとは併用困難、マルハナバチにも3日程度影響がある。


◆物理的防除

ネット(1mm目合い)、黄色粘着資材《 バグスキャン 、 バグスキャンロール 》




オンシツコナジラミ成虫(イチゴ葉裏)

オンシツコナジラミ成虫

オンシツコナジラミ蛹

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